FxCop Integrator 2.0.0 RC 版をリリース
FxCop Integrator 2.0.0 の RC 版をリリースしました。CodePlex のプロジェクトサイトからダウンロードできます。
RC 版では 11/11 にリリースしたベータ版に加えて、以下のような機能を追加しました。
MSBuild タスクの提供
MSBuild のコード分析カスタムタスクを提供しました。Visual Studio からオンデマンド実行する時と同じように、コード分析設定ファイル (CodeAnalysisConfiguration.xml) を読み込み、全く同じロジックでコード分析を行います。
MSBuild タスクは FxCop Integrator をインストールするための VSIX ファイルとは別に、独立したインストーラで提供しています。つまり、Visual Studio がない環境にもインストールできます。CI 環境に MSBuild タスクだけインストールし、デイリービルド時に FxCop Integrator と同じ設定でコード分析を行わせることも可能です。
MSBuild タスクをインストールすると、%PROGRAMFILES%\MSBuild\FxCop Integrator\FxCopIntegrator.targets が作成されます。プロジェクトファイルに
<Import Project="$(PROGRAMFILES)\MSBuild\FxCop Integrator\FxCopIntegrator.targets" />
を追加してターゲットファイルをインポートし、MSBuild のパラメータに
/p:FxCopCmdPath=FxCopCmd.exe のパス /p:EnableCodeInspectionOnBuild=true
を指定すれば、ビルド後にコード分析が実行されます。
ちなみに
/p:MetricsPath=Metrics.exe のパス /p:EnableCodeMetricsCalculationOnBuild=true
を指定すると、コードメトリクス計測も実行できます。
FxCop Integrator 2.0.0 Beta 2 の「ビルド時のコード分析」機能も、内部的な仕様が変わります。
2.0.0 Beta 2 までは、FxCop Integrator のオンデマンドコード分析と同じ動作をする exe ファイルを内部的に生成し、それを AfterBuild タスクで実行するようにプロジェクトファイルを書き換えて「ビルド時のコード分析」を実現していましたが、代わりに上記の targets ファイルのインポートと EnableCodeInspectionOnBuild プロパティの追加を行い、exe を使わずに「ビルド時のコード分析」を行うように変更しました。
後方互換性のため、これまでの exe を使う機能もまだ使えるようになっていますが、将来的にこの機能は廃止する予定です。
デザイナコード、自動生成コードに対する警告のフィルタリング
警告のフィルタリングが可能になりました。
コード分析設定画面で正規表現パターンを設定することにより、このパターンにマッチするファイルで定義されているコードが、コード分析結果画面には表示されなくなります。
ソリューションのコード分析設定に、全プロジェクト共通のパターンを指定することもできますし、個々のプロジェクトのコード分析設定に、プロジェクト固有のパターンを指定することもできます。
デフォルトでは、デザイナコード (例 : *.Designer.cs など) と自動生成コード (例 : *.generated.cs、*.g.cs など) をフィルタリングするパターンが定義されるようにしています。
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