Solution Architect Professional に合格しました

2017/4/15 に Solution Architect Professional にチャレンジし、なんとか合格しました。2 年経ったら更新しないといけないので、2 年後の自分に向けて備忘録的なものを残しておきます。

どういう試験か

Associate は AWS の各サービスが提供する機能や使い所を聞いてくる問題が多く、対策本もあるので、ざっと勉強すれば割といけてしまいます。

一方、Professional は多くの問題が、何らかの前提条件や制約条件と、システム構築や改修に関する要件が与えられ、その上で AWS を使って要件を満たすにはどのような設計やサービスの使い方をすべきか、という点を問われます。

例えば、
  • オンプレで多層 (Web レイヤー、APP レイヤー、DB レイヤー) の Web システムを運用しているお客様がいる
  • Web レイヤーでは静的コンテンツに対するリクエスト、APP レイヤーでは動的コンテンツに対するリクエストをさばいている
  • キャンペーンを開催したところ、ピーク時に最大 XXX rps のリクエストがあり、Web レイヤーでリクエストを捌き切れないという問題が発生した
  • 次のキャンペーンが一週間後に迫っている
  • お客様は AWS を使って可用性を確保したいと考えている
  • どのような提案ができるか
みたいな設問に対して、AWS を使ったソリューションが選択肢で与えられている、という感じです (実際こんな問題が出たわけじゃないです。ただの妄想です)。

選択肢には AWS じゃそんなのできないよ (そんな機能ない) というのが紛れている場合もありますが、どれをとっても実現は可能で、お客様の要件やステークホルダーが最も気にしているポイントを満たす上でベストな選択肢はどれか選べ、というものも結構多いです。
なので、サービスの機能を勉強してそれぞれ何ができるのか知っているだけではきつくて、設問の状況をしっかり理解して適切なソリューションを選べないといけないです。

上の妄想問題の場合だと、次のキャンペーンが一週間後となっているので、フルに AWS に移行するようなソリューション (CloudFront + ELB + EC2 + AutoScaling + RDS) は多分期間的に NG ですね。
Web レイヤーでリクエストを捌けなかったと言っているので、静的コンテンツを S3 から配信するようにするとか、CloudFront だけ導入してオリジンをオンプレのサーバーにするとか、そういうのがこのシチュエーションの場合はベストな回答かなという感じです。

問題文に「お客様は可用性を最も気にしています」とか、「コストを最小限にしたいと考えています」とか「柔軟性を持ったアーキテクチャにしたいです」とか書いてあるので、その辺をしっかり読んでどの選択肢が最も求められている要件にマッチするかを判断するのがポイントだと思います。

※ 上みたいなのが多かった印象ですが、全然毛色の違う問題も出ます。悪しからず。

試験対策のポイント

とりあえずサンプル問題と模擬試験をやってみる

Associate と違って現時点では対策本がないので、どこから手をつけていいかわからないのが辛いところ。公式ページに試験ガイドがありますが、読んでもいまいちピンと来ないので、どんな問題が出るのか実際やってみるのが一番です。

Blackbelt の資料を読む

ドキュメントは PDF にすると 1 サービスにつき数百ページになったりするので、読むだけでも大変です。それをAWS の SA さんたちが数十枚のスライドにまとめてくれているので、各サービスのポイントがわかりやすいです。

模擬試験の結果は気にしない

模擬試験の問題を見返してみると、シチュエーションの説明が不親切な感じがしたり (本試験ではわかりやすく書かれてました)、選択肢の日本語がわかりにくいものがあったりで、本試験よりも難易度が高い気がします。試験の 2 日前に受けた模擬試験は不合格判定でしたが、その後特別何かしたわけでもなく本試験で 1.5 倍くらいの正解率でした。








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