ADO.NET Data Services v1.5 CTP2

ADO.NET Data Services v1.5 の CTP2 が公開された。

マイクロソフトダウンロードセンターからダウンロードできる。CTP2 は CTP1 の機能のアップデートの他、新機能と数多くのバグフィックスが含まれている。以下は、CTP2 に含まれる機能についての説明をおおまかに訳したもの。

プロジェクション : プロジェクションを表現するために URI フォーマットが拡張されました。CTP2 にはサーバー、クライアント両方のライブラリでプロジェクションがサポートされます(LINQ のサポートも含みます)。この機能については今後の投稿で詳細を説明しようと思っています。

データバインディング : データサービスクライアントライブラリが拡張され、WPF や Silverlight ベースのアプリケーションで Two-Way バインディングが可能になりました。

行数カウント : ADO.NET Data Services V1 リリース後、クライアントに全エンティティを持ってくることなしにエンティティ数を取得したいというフィードバックが数多く寄せられました。このニーズに応えるために、全エンティティをダウンロードせずにこの種の情報を取得できるよう、データサービスアドレス方式を拡張しました。

フィードのカスタマイズ(いわゆる Web フレンドリーフィード) : エンティティが AtomPub の各種要素にどうマッピングするかをカスタマイズする機能の提供について多くの質問を受けていました。この機能は、エンティティのプロパティとフィードの要素をデータサービスランタイムがどうやってマッピングするかを、データサービスの作成者が宣言的にコントロールできるようにするものです。

サーバードリブンページング (SDP) : この機能は、各リクエストに対して返すエンティティの総数を制限するものです。さらに、サーバーはクライアントに「next link」、つまり次のエンティティを取得するためのシンプルなURIも提供します。

BLOBサポートの拡張 : ADO.NET Data Services V1 で提供されていた BLOB サポートの拡張です。任意の大きさの BLOB を扱う、メタデータとバイナリコンテンツを分離して保存する、メタデータがリクエストされた時に BLOB コンテンツのロードを遅延する、といったことを可能にします。

リクエストパイプライン : データサービスのリクエスト処理パイプラインを通じて、イベントを公開するようにしました。このリリースではリクエストレベルのイベントを公開します。今後はフィードバックを元により適切な粒度で公開するようにしていくつもりです。リクエストパイプライン公開の目的は、サービス作成者に対して HTTP レスポンスキャッシュヘッダーの設定、インターセプター処理のラップ、シングルトランザクションでのデータサービスリクエスト処理などを可能にし、サービスにさらなる透過性を持たせることです。

カスタムプロバイダ実装者のための「データサービスプロバイダ」インターフェース : V1 では、各種データソースを扱う方法として、Entity Framework と任意の .NET クラスがサポートされていました。これらの2つのプロバイダーではニーズを満たせないという場合のために、「カスタム」プロバイダーを作成できるようにしました

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