Doloto : Web 2.0 アプリケーション最適化ツール

MSDN DevLabs のフィードを流し読みしていたら “Doloto” が目を引いたので、少し調べてみた。

Doloto は AJAX を使ったアプリケーションを最適化するツール。アプリケーションから JavaScript を分離してスタブに置き換え、最初にページを表示する時にロードする JavaScript コードの量を減らすことで、初期表示時間を短縮する。実際の JavaScript コードは、最初に実行しようとしたタイミングでダウンロードされる。

それから、Somasegar 氏のブログに Doloto の実行手順が書かれている。

Doloto はスタンドアローンのクライアントサイドツールで、次の3つのステップで動作します。

  • アプリケーションをプロファイリングします。Doloto はローカルプロキシを実行してプロファイリングを行い、JavaScript をインターセプトして、ブラウザに依存しない方法で各 JavaScript 関数の実行時のタイムスタンプを取得できるようにします。
  • プロファイリング情報はコードカバレッジとクラスタリング戦略を見積もるために使われます。これは関数をスタブ化するのか、もしくはまとめてダウンロードされるようにグルーピングするのか(クラスタと呼ばれます)を決定します。
  • JavaScript コードを書き換えます。ローカルディスクに保存されるので、それをサーバーにアップロードしてください。全ての処理はサーバーにアクセスせずに、ローカルマシン内で実行されます。そのため、サードパーティのサイトを、それらのサーバーにアクセスせずにプロファイリングし、最適化できます。Doloto の処理結果に満足できた時点で、サーバーにファイルをデプロイすることができます。

また、同じく Somasegar 氏のブログに Doloto の最適化の結果が掲載されている。

我々が行った多くの AJAX アプリケーションへのアクセス実験の結果、Doloto は JavaScript コードの初期ダウンロード量を 40% 以上減らし、アプリケーションの立ち上がりを 30 ~ 40% 高速化しました(ネットワークの条件に依存しますが)。このグラフは、ポピュラーな Web サイトにアクセスした時の初期読み込み段階で、JavaScript コードのダウンロード量がどの程度削減されたかを表しています。

DolotoSavingsSmall[1]

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